カラス | 北海道信和機器株式会社

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カラス

どうも、大内銀二です。

息子を抱っこ紐でがっちりホールドし、近所のコンビニに向かいました。

今日は天気も良く、最高の散歩日和です。雪で埋もれた川を眺めてみたり、通り過ぎる車に興奮したり、雪に触れてはしゃいでる内にコンビニに到着。クルミパンをひとつ購入しました。そしてこのクルミパンが引き金となって事件が起こります。

小さな違和感でした。目の前にやけに低く飛んでるカラスがいるなと思ったのがファーストコンタクトです。それを無視して歩き続け、視界からいなくなったかと思いきや、突然近くの草むらから目の前にぴょーんと飛び出てきたのです。

え?こんなフレンドリーなカラスいるの?アホなの?なんでこんなに近いんだ?くらいにしか思いませんでした。勝手に避けて歩き続けていたら、背後から飛んできて、カラスの翼が私の頭をかすめました。

近くの標識にとまり、洋楽でも聴いているのか、頭を上下に振りながら「オロロロゥ オロロロゥ」と煽ってきます。どういう感情かわかりませんが、たぶん煽られてました。

 

今思えば、買ったクルミパンを袋に入れず、手に持って歩いていたためそのパンが狙われていることは明らかですが、襲われたこの瞬間は動揺していて、大きな勘違いをしました。

 

「このカラスは、きっと息子を食べようとしている」

私は、そう勘違いしたのです。

 

確かに美味しそうだし、最近体重も増えてきてカラスにしてみれば食べ頃ではないか、と。そう確信した私はカラスと戦うことをやめ、息子をコートで深く包み、フードをかぶって猫背&速足で歩き始めました。自宅までの距離は残り100mほどです。しかし、いくら息子を隠して速足で逃げてもカラスは何度も何度も私の頭に攻撃してきます。そりゃそうです。息子を抱きしめている私の手には未だむき出しのクルミパン。このクルミパンを少しちぎって投げてればすべて済んだでしょうが、この時は思い付きもせず「カラスって人間も食べるんだ・・・」とただ震えるばかりです。

 

フードが厚手だったのでいくら攻撃されても平気でしたが、防戦一方の自分が情けなくてイライラしてました。私の歩く左側には川が見えてきました。この川が見えてきたということは残り約20mだ。もう少し。

 

するとカラスは空中戦をやめ、川沿いの手すりにとまり、早歩きする私と並走し始めました。カラスが手すりの上をサイドステップで移動し、追いかけてくるのです。ちょっとおもしろかったですが「息子はやらん!」と目で訴えます。たぶんカラスもいらないでしょう、欲しいのはクルミパンです。

 

ようやく自宅に到着し、息子を無事に帰すことができました。コートを脱ぎ、息子を下ろし、興奮冷めやらぬまま「ちょっと行ってくる」と妻に伝え、脱いだばかりの靴を履きます。

 

そうです。私にはやることが残っています。カラスを、息子を食べようとしたあの憎いカラスを退治しなくてはなりません。退治しなくては他の子どもが狙われる。私は除雪用のスコップを持ちコートも着ずに出ました。並走した川、何度も攻撃された道、煽られた標識、どこにもカラスの姿はありません。そりゃそうです。息子と一緒にクルミパンも置いてきたからです。

 

「息子がいなかったら姿も出さないとは、ずる賢いカラスめ」と

カラスより賢くない私は、帰ってクルミパンを食べました。 

 

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